日本の少子高齢化に伴い高齢者が非常に多くなっている今、高齢者の方々が食べやすいような「食」について考える機会も続々と増えてきています。

今回ご紹介する「ユニバーサルデザインフード」とは、まさに高齢者や障碍者の方々向けの食料の事を指します。

本記事では、「ユニバーサルデザインフード」とはなにか、からその区分やメリットまでを徹底解説いたします。

 

 

内容を解説する前にそもそも、「ユニバーサルデザインフード」という単語を聞いたことがない方もいらっしゃるかと思いますので、その歴史から解説していきたいと思います。

ユニバーサルデザインフードとは、2002年に介護食品を取り扱う企業によって構成される「日本介護食品協議会」が制定した概念で、翌年の2003年に「ユニバーサルデザインフード」のロゴと名称が商標登録を受けました。

ユニバーサルデザインフードは、食べやすさに配慮をした食品のことを指します。具体的には、年齢や障碍のあるなしに関わらず、できるだけ多くの人が利用できる食品の事を指しまし、噛み込む力や飲み込む力が弱い方でも問題なく食べれるような食品のことをユニバーサルデザインフードと呼びます。パッケージにはロゴマークがついており、分かりやすくなっております。

 

ユニバーサルデザインフードの区分とは?

ユニバーサルデザインフードには、「噛む力」や「飲み込む力」に応じて区分分けされております。

区分は、「容易に噛める」、「歯茎でつぶせる」、「舌でつぶせる」、「噛まなくてよい」の4つに分かれており、それぞれの目安は下記の表の通りになります。

 

区分

容易に噛める

歯茎でつぶせる

舌でつぶせる

噛まなくてよい

噛む力の目安

固いものや大きいものはやや食べづらい

固いものや大きいものは食べづらい

細かくて柔らかければ食べられる

固形物は小さくても食べづらい

飲み込む力の

目安

普通に飲み込める

ものによっては飲み込みづらい事がある

水やお茶が飲み込みづらいことがある

水やお茶が飲み込みづらい

ごはんの例

ご飯~柔らかご飯

柔らかご飯~全粥

全粥

ペースト粥

卵の例

厚焼き玉子

だし巻き卵

スクランブルエッグ

柔らかい茶碗蒸し

 

また、上記区分とは別に、ユニバーサルデザインフードの中には、飲み込みやすいように食べ物や飲み物に「とろみ」を簡単に付ける事ができる「とろみ調整食品」といった食品もあります。

食品に「とろみ」を付けることによって、食べ物や飲み物が口の中でまとまりやすくなり、噛む力や飲み込む力弱い方でも簡単に食べやすくなります。

とろみ調整食品も同様に4区分に分かれており、それぞれの区分は下記の表のとおりです。

とろみの強さ

★☆☆☆

★★☆☆

★★★☆

★★★★

とろみイメージ

フレンチ

ドレッシング状

とんかつ

ソース状

ケチャップ状

マヨネーズ状

上記の通り、ユニバーサルデザインフードやとろみ調整食品にはいくつかの段階に分かれており、それぞれの段階毎にパッケージのデザインがひと目でもわかるように記載されております。

ユニバーサルデザインフードを、購入せず自分で料理する際にもこのような区分を念頭に料理すれば、食べる方にとっても食べやすい食事になるのではないかと思います。

 

ユニバーサルデザインフードの区分毎の料理例

ユニバーサルデザインフードの料理例を知った今、実際に医療機関や福祉施設などで活用されている調理例を、よく提供されているりんごとバナナを例にいくつか紹介いたします。

容易に嚙める

前述で解説した通り、「容易に噛める」の区分的に咀嚼機能は健康的な方と比べても比較的似たような食品を食べることができる区分です。

実際の医療機関や福祉施設で提供されるデザート例でいうと、

りんごであれば、一口大にカットされたりんご、バナナでいうとバナナそのものが該当します。

歯茎でつぶせる

歯茎でつぶせる区分の方は、固いものや大きいものが少し苦手で、飲み込む力も多少弱い区分のことを指します。

りんごであれば、「りんご煮」のような調理された料理になります。バナナは柔らかいので、「容易に噛める」同様にバナナそのものでも問題ない方が多いです。

舌でつぶせる

舌でつぶせる区分の方は、咀嚼機能がかなり低下している区分であり、飲み込む力も液体を飲み込むことさえ少し難しい区分になります。

この区分の方は、りんごであれば「りんごのすりおろし」や、バナナであれば「カットバナナ」などが該当する食品と言えます。

噛まなくて良い

噛まなくてよいの区分は、固形物の咀嚼及び液体の飲み込みも難しい区分の方になります。

りんごとバナナの例でいうと、「りんごピューレ」や「バナナピューレ」が該当すると言えます。

このように、同じ素材でも利用者毎に調理を変えることが重要になります。

 

まとめ

今回はユニバーサルデザインフードについて解説いたしました。

このような食事を、施設や医療機関で作る場合も、家で作る場合も、市販されているユニバーサルデザインフードを見て参考にしてみるといいでしょう。

「容易にかめる」「歯茎でつぶせる」「舌でつぶせる」「かまなくてよい」の区分を良く理解し、最適の食べ物、調理法を探し、調理すると良いかと思います。

 

 

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