今回のコラムでは、高齢者にオススメのおやつを紹介いたします。

高齢になると様々な要因から自分の食べたい者が食べられなくなるものです。
そんな中でも、本コラムでは高齢者に楽しんでもらえ、かつ、栄養的にも良いおやつを紹介いたします。

 

 

はじめに

「おやつ」の由来をご存知でしょうか?江戸中期ごろまで、食事は1日に2食が基本でした。
「八刻(やつどき)」(午後2時~4時)に食べていた軽食(団子や芋)で体力を持続させていたそうです。その「八刻(やつどき)」に食べていたことが「おやつ」の語源だそうです。
栄養補給という意味は今も昔も変わらないという事ですね。

高齢者は、食が細くなって、本人が食べたくても食べられない日も「食事を食べなければならい」という負担に感じることもあると思いますし、食事の提供側は残食が気になることもあると思います。
そのような場合でも、おやつは食事の補助として栄養を確保するという役割があるので、上手に「おやつ」を使っていきましょう。

さらに高齢者にとってのおやつは、日々の食生活において違った側面から楽しみを与え、
心を満たす役割をもつことで食べる気力を高め、元気なからだづくりにつなげることも目的の1つにあります。おやつは甘いもの、塩気のあるもの、サクサク、プルプルなど食感の違いを楽しみつつ、食事にはない楽しみや潤いを与えることができると考えます。

 

おやつの役割について

高齢者にとってのおやつの役割は大きく分けて、4つあります。
① エネルギー補給
② 食物繊維の補給
③ 水分の補給
④ コミュニケーション(食べる楽しみ)

 

それぞれ簡単に解説いたします。

① エネルギー補給
おやつには、高齢者の食事の補助としてエネルギーを補給する役割があります。
高齢者は低栄養状態になるリスクが高いことがわかっています。
低栄養とは「食事量の減退が進み、活動に必要なエネルギーや体を作るタンパク質などが不足した状態」のことです。
おやつを食べることで、不足する栄養素を補い、さらに低栄養状態を防げます。

 

② 食物繊維の補給
毎日の食事で野菜が不足すると、体調を崩しやすくなったり、食物繊維不足により便秘になってしまったりします。健康管理や便秘予防のために食物繊維の入ったおやつを食べるのがおすすめです。
例えば、野菜や果物をおやつとして使うことで素材の旨味を感じながら、不足しがちな食物繊維やビタミン・ミネラル類を補います。

 

③ 水分の補給
食事量が減ると、食事に含まれる水分の摂取量も減るので水分量が不足しがちになります。
また、筋肉量が減ってしまい、水分を体にためておく機能が弱くなっています。
このような場合に、」おすすめなのがおやつから水分を補うという方法です。
味のついたゼリー状のおやつや果物などなら美味しく水分を摂取することができます。
また。おやつの時間を「お茶の時間」と考えて、おやつと一緒にお茶、牛乳などの水分補給を積極的にとるのも1つの方法です。

 

④ コミュニケーション(食べる楽しみ)
家族や友人とおしゃべりしながら、おやつを食べて楽しい時間を過ごすというのもおやつの目的の1つです。また、おやつを食べることで得られる最大のメリットは、食事やおやつを楽しいと感じてもらうことです。
食事とは異なり、食感の違いや甘さなどが加わったおやつは、食べること自体が日々の楽しみになり毎日の生活にもハリがでます。食べることが楽しめないと、食も細くなり栄養補給が難しくなってしまいます。
おやつを他の人と一緒に食べて、脳の活性化や孤独感の緩和にもつながると考えます。

 

おやつの選び方のポイント

 

 

高齢者におやつを選ぶ際には、いくつかのポイントを押さえておきましょう。
① 必要なエネルギーや栄養素がしっかり摂れる
② 水分補給が出来るもの
③ 見た目にも楽しい

① 必要なエネルギー、栄養素がしっかり摂れる
高齢者のおやつには、エネルギーを補給できるものや不足しがちな栄養素が摂れるものを選びましょう。高齢者が不足しがちな栄養素には「たんぱく質」「ビタミン類」「カルシウム」「鉄分」などがあげられます。
おやつで補給するエネルギー(カロリー)としては、100~200キロカロリーを目安にしましょう。栄養不足を補いつつも、夕食には影響しないことが重要です。

② 水分補給が出来るもの
汁物や果物など水分も一緒に摂れるような、おやつを選ぶことをおすすめします。高齢になると喉の渇きを感じにくくなり、脱水症状になりやすいと言われております。
少しだけ喉の渇きを感じるようなおやつを用意することで、積極的に水分をとってもらうような工夫も必要です。

③ 見た目に楽しい
おやつは、食事とはまた別の楽しみを与えてくれます。栄養補給や水分補給にばかりとらわれず「楽しい時間」にする工夫が大事です。おやつには、美味しいのはもちろんのこと、
見た目も楽しくなるようなものを選ぶのが大切です。

 

高齢者におすすめのおやつ

トーニチ株式会社が、ご用意している商品をご紹介いたします。

和みのひととき(プリンシリーズ)

 


1個50gと食べきりサイズの少量ながら「エネルギー80Kcal」で、高齢者に不足しがちな「たんぱく質5g」、たんぱく質の合成に必要な「亜鉛5mg」も摂取可能な商品です。味のラインナップは「「黒ごまプリン」「あずきプリン」「黒みつプリン」「チョコプリン」の4種類を揃えております。

 

和みのひととき(ゼリーシリーズ)

 


1個50gと食べきりサイズの少量ながら、1日に必要(※厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015年度版)(50~69歳男性)」なビタミン11種類と「亜鉛5mg」が摂取可能な商品です。素材のおいしさを生かしたフルーツゼリーで「りんごゼリー」「マンゴーゼリー」「みかんゼリー」「ピーチゼリー」の4種類を揃えております。

 

ギュッと完熟シリーズ

 


見た目はカットフルーツそのもので、いつものカットフルーツと変わりません。
3粒(50g)で「エネルギー80Kcal」と、高齢者に不足しがちな「鉄分6mg」も摂取可能な商品です。
必要な分だけをお皿にのせて簡単に提供でき、常食の方はもちろんのことスプーンで簡単につぶせるので体調にあったペースト状態でお召しあがりいただけます。
ラインナップとして「白桃」「りんご」「和梨」をご用意しております。

 

まとめ

最後に、この記事でご紹介した内容を簡単にまとめておきましょう。
・はじめに
 ◎高齢者で食が細くなった方には、栄養補給として上手に「おやつ」を使いましょう
・おやつの役割
 ◎栄養補給 ◎食物繊維の補給 ◎水分補給 ◎コミュニケーション(食べる楽しみ)
・おやつの選び方のポイント
 ◎必要なエネルギーや栄養素がとれる ◎水分補給が摂れる ◎見た目に楽しい
・高齢者におすすめのおやつ
 ◎和みのひととき(プリンシリーズ、ゼリーシリーズ) ◎ギュッと完熟シリーズ

 

 

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