グループホームや老健施設などで、仕事の中で食事を提供する業務が発生するという方は、多いかもしれません。

食事を食べる方の中には、嚥下レベルが一般の方とは異なっている場合もあり、提供する食事に気をつかうこともあるでしょう。

そんな時に効果的なのが、従業員同士での試食会です。

今回は、試食会について、ポイントを交えながら解説していきます。

 

 

試食会とは

あなたは、試食会という言葉を知っていますか?

試食会は、その名の通り、提供する食事を試しに従業員同士で試食し、確認するという会になります。

グループホームや老健施設などでは、入居者の方に食事を提供するという業務があります。

自社で栄養士を雇用し、メニュー選定や調理を行うこともありますが、委託給食会社を活用して食事を提供するケースもあります。

そういった際に実施されるのが試食会です。

入居者の方に提供する前に、従業員の間で味や形態の確認をすることができます。

 

試食会のよくある例

試食会のよくある例としては、委託給食会社に訪問してもらい、そこで実際に調理をしてもらうなどが挙げられます。

それ以外にも、自社で栄養士を雇用してメニュー選定を行っている場合は、新メニューや季節に沿った料理を提供する際には、試食会が行われることもあります。

ただ、試食が行われるのは主食となるような食事だけではありません。

食後のデザートや、おやつといったスイーツ関連の食品に関しても、試食会を行うケースはあります。

特に老健施設などでは、毎日の食事の中に楽しみを追加するという役割だけでなく、食べる量が少なくなって食事だけでは必要となる栄養素が十分に摂取できない方向けの栄養補助としての役割も、おやつやデザートが担っています。

単価がそこまで高くないからと安易に決定するのではなく、デザートやスイーツに関しても、試食会で味や食形態を確認しておくと良いでしょう。

 

 

試食会の3つのポイント 

事前に食事の確認ができる試食会ですが、実際に取り組む場合には、どういった点がポイントとなるのでしょうか。

それぞれ解説していきます。

事前の改善

1つ目のポイントは、事前の改善事項の確認です。

大前提として、試食会の目的は、事前に実際に提供される予定の食事を確認することになります。

提供する食事について、委託給食会社や、食品メーカーから資料などで提案されていたとしても、実際に目の前で確かめて、食べてみることで新たな発見や感じることがあるかもしれません。

また、味だけでなく、調理や提供するという業務においても、現場でしかわからないような課題が見つかる可能性もあります。

こういった点を改善するということが、試食会の大きなポイントとなります。

入居者様(お客様)目線での実施

2つ目は、入居者(お客様)目線で試食会を実施するという点です。

試食会では、実際に提供する予定の食事を食べることになります。

もちろん、食事の提供する側としての視点も大切ですが、その食事を食べることになるのは入居者(お客様)の方々になります。

従業員同士での会話ではなく、入居者様(お客様)の方目線での意見を発信することを心がけていきましょう。

従業員の参画意識の向上

3つ目のポイントは、従業員の参画意識を向上させるということです。

栄養士の場合は、通常の業務として完成した料理を入居者の方に提供したり、食事の補助をするといったことが当てはまるでしょう。

その業務以外の方でも、試食会を行い、企画の段階から従業員の意見を反映させていくことで、参画意識の向上を見込むことができます。

こうした意識の変化は、仕事をやれされている、命令されたから仕事をしている、といった考えを持った従業員に対して刺激になるでしょう。

単なる業務として試食会を行うのではなく、従業員の教育や意識改革といった視点をもって、試食会を開催することも大切です。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

試食会は、事前に食事の内容確認ができるだけでなく、従業員の参画意識の向上といった組織運営上のメリットももたらします。

まずは、手ごろなサンプルなどを入手し、簡易的な試食会を従業員間で実施してみてはいかがでしょうか。

 

 

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