高齢者施設では、食事の一つの楽しみとして、おやつやデザートの提供がされています。

しかし、毎日同じようなデザートやスイーツを、同じように提供するだけでは、高齢者の方に飽きられてしまうでしょう。

そこで重要な取り組みとなるのが、「おやつレク」です。

今回はおやつレクについて、アイディア例などを含めて解説していきます。

 

 

おやつレクとは

おやつレクは、おやつ作りを行うレクリエーションのことを指します。

地元ならではのおやつを作ったり、甘いお菓子を作ったりして、調理を行う楽しみや食べる喜びを感じることができるレクリエーションとなります。

また、高齢者の方で集まり、昔懐かしいおやつを作ったりすることもあります。

このおやつレクは高齢者施設で実施されることが多いです。

おやつレクを通して、入居者の方同士でおやつを作る楽しみ、食べる楽しみ、選ぶ楽しみなどを感じてもらうことができるでしょう。

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高齢者のおやつレクの4つの目的

高齢者施設で実施されることの多いおやつレクですが、どういった目的があるのでしょうか。それぞれ確認していきましょう。

①手先の運動になる

一つ目は、手先の運動になるという点です。

おやつ作りにおいては、身体、特に手先を中心に動かす必要があります。

そういった動作は、身体機能の向上に役立つでしょう。

健康的な身体機能を維持し続けるためにも、こういった小さな運動の積み重ねは大切です。

 

②脳のトレーニング

二つ目は脳のトレーニングです。

決められたレシピ通りに調理を進めるという行為には、頭を使う要素を含んでいるため、脳のトレーニングになります。

認知予防としての効果も見込めるでしょう。

 

③入居者同士のコミュニケーション

三つ目は、入居者同士のコミュニケーションの促進です。

おやつレクにおける調理は、共同作業として行っていきます。

役割を分担し、みんなで話し合いながら進めていくため、自然とコミュニケーションが生まれていくでしょう。

同じ施設内の入居者として、自然な人間関係を構築できるというのも、おやつレクの需要な目的になります。

 

④日々の生活の中での楽しみ

 四つ目は、日々の生活の中での楽しみの一つとなるという点です。

おやつは、食べるのはもちろん、生活における楽しみの一つでもあります。

また、こういったレクリエーションのような時間は、作る喜び、上手くできた時の喜び、誰かに「おいしい!」と言ってもらえた喜びなど、普段とは違った感覚を味わうことができるでしょう。

こういった感覚は、日々の生活に彩を与え、元気に生きる活力となるでしょう。

 

 

おやつレクのアイディア例7選

ここまでは、おやつレクの概要や目的について解説してきました。

では、実際におやつレクを実施したいとなった場合には、どういった内容が考えられるのでしょうか。

 いくつか例を挙げますので、是非チェックしてみてください。

 

①ホットケーキ

一つ目はホットケーキです。

ホットケーキミックスと材料をまぜたら、あと焼くだけで完成するので、あまり手間のかからない、おやつレクを行う事ができます。

また、焼くだけでなくフルーツやクリームなどでデコレーションも可能なため、楽しみの幅も広いデザートと言えるでしょう。

 

 ②ゼリー、プリン

二つ目は、ゼリーやプリンです。

ゼリーであれば、溶かしたゼラチンに果物の果汁を混ぜて、型に流し込んでしまえば、あとは時間を待つだけで完成します。

プリンに関しても、焼いたり蒸したりする必要のないレシピは多く存在しています。

こういったデザートは、嚥下力が弱い高齢者の方でも食べやすいため、みんなで楽しめるおやつレクとしておすすめです。

 

③クッキー

三つ目は、クッキーです。

刃物などを使う必要がなく、調理工程としても、混ぜて伸ばして型を取るといった簡単なものしかないのがクッキーづくりです。

どんな形のクッキーをつくるのか、人によっては色が出ますし、入居者同士でのコミュニケーションの促進にもつながります。

 

④おはぎ

四つ目は、おはぎです。

昔懐かしのおやつであり、入居者の方の中にも作ったことがあるという方も多いかもしれません。

定番のあんこだけでなく、きな粉や黒ゴマといった味のおはぎも人気が高いです。 

 

⑤たこ焼き

五つ目は、たこ焼きです。

甘いデザートではないですが、みんなでたこ焼きを囲んで、回しながらコミュニケーションをとるというのもおすすめです。

入居者の方の嚥下力によっては、「たこ」を食べることが難しい場合もありますので、その際は小さめにカットする、もしくは別の食材を入れるなどの工夫を行いましょう。

 

⑥季節を感じるおやつ

六つ目は、季節を感じるおやつを作るというものです。

その時期に合わせて、四季を感じるようなおやつを作ると特別感があります。

旬の果物を使って、フルーツ大福を作るなどは盛り上がるかもしれません。

 

⑦行事食系のおやつ

七つ目は、行事食系のおやつです。

ひとつ前と似ている部分もありますが、その時期に応じた行事食をおやつレクとして作るのも良いでしょう。

柏餅や月見団子など日本にはその行事食にあった、おやつがいくつも存在しています。

施設の年間行事として、おやつレクを企画してみてはいかがでしょうか。

 

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

おやつレクは高齢者施設の入居者の方にとっての楽しみの一つです。

入居者の方全員に楽しんで楽しんでもらえるようなおやつレクを企画し、実施されてみてはいかがでしょうか。

 

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